皆さんは、プライベートで外国人とおしゃべりするとき何語で話していますか?
日本語ですか? 英語ですか? フランス語ですか?
では、外国人とビジネスで話しをするときはどうしていますか?
自分で英語で直接話していますか?
プロの通訳を雇って話しをしていますか?
それとも外国人に日本語で話してもらってますか?
「今までは学生だったので外国人と話す機会はあまりなかったけど、このグローバル社会では、今後外国人と一緒に仕事をしなければならなくなる可能性は高いので、不安に感じている」という人もいるのではないでしょうか?
そこで今日は、ビジネスで外国人と話をする場合は、費用が高くかかったとしてもプロの通訳を使った方がいいのか、それとも自分の英語力がどんなものであれ、直接自分のことばで相手の目を見て話した方がいいのかについてお話をしたいと思います。 本記事の内容
外国語としての英語と日本人
外国語で仕事をするということを甘く見てはいけない
通訳を使うメリットとデメリット
コストが高くても実績のある信頼できる通訳を使うべき
Protocollo(議事録)作成のすすめ
この記事を書いている私は、大学でイタリア語を専門に学んだ後、イタリアに通算15年間在住し、これまで約1000件近いイタリア語通訳・翻訳案件をこなしてきたプロのイタリア語通訳です。
日本人と英語
まず初めに、少し日本人と外国語としての英語の関係を考察してみましょう。
英語ができないのにビジネスで英語を使いたがる日本人
英語は国際言語、世界の共通語と呼ばれています。
そのため、アジアの東端にあるこの日本国でも、戦後70年以上英語教育が学校で行われ続けています。
日本人は学校で英語を習っているから、外国人と英語で話そうとするのでしょうか?
それとも英語しか外国語を学んだことないから、英語で話そうとするのでしょうか?
学生時代に最初の外国語として英語を学んだことにより、英語が嫌いになり外国語自体が嫌いになる人も意外と多いのではないでしょうか?
英語という万能言語としての幻想
昔から日本では、「英語は国際人のパスポート」なんて言われてきました。
「英語が話せれば世界中の人と話せるので、自分の可能性が日本から世界に広がるよ」とも言われてきました。
確かに英語を公用語にしている国も多いですし、英語圏ではない外国に行っても、かろうじて英語の表記が併記されている場合が多いですね。
ですから、知ってて損はないものですし、外国人とのコミュニケーションをとる上では最も重要な言語のひとつであることは間違いないでしょう。
英語は万能ではない5つの理由
このように世界中で使用されていて、重要視されている言語ではありますが、残念ながら万能な言語ではありません。 英語が万能でない理由を5つ挙げてみましょう。
アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの英語を母国語としている国以外の人が使う、独特の癖や訛りのある英語でやり取りするのは、必ずしも容易ではありません。(厳密には、すでに英、米、豪の英語だけをとってみても、お互いにかなり違う部分があるようです。)
特にラテン語系の言語圏の国の人は、概して英語が堪能ではないにも拘らず、自分たちは正確な英語を話せると勝手に思い込んでいる人が多く、実際話してみるとあまり通じないことが多い。
残念ながら一般の日本人には、特にアメリカ英語のネイティブの発音の多くは、音声学的に殆ど聞き取れない。
一般の日本人の英語の発音は、音声学的に不正確で外国人にとってはかなり聞き取りにくいため、そもそも会話が成り立たない場合がある。
英語は国際的によく知られた言語なので、英語圏以外の人でも単語を並べるだけでも一応通じたような感じになるので、そのぐらいのレベルでも自分が英語を結構話せると勘違いしてしまいやすい。
日本語の和製英語の弊害
さらに、日本語の中にすでに和製英語が溢れているため、日本人にとっては英語に親近感がないわけではありませんが、それはただ日本語に組み込まれた英語起源の単語を知っているというだけであり、英語の正式な知識とは必ずしも言えないだけでなく、英語を正しくを学ぶ際に、余計な足かせになる場合があります。
英語が母国語の外国人とそれ以外の外国人
相手が英語圏出身ではない場合、それほど英語が堪能でない場合が多く、結局上手く通じません。
逆に、相手が英語圏出身の場合、英語力が格段に違うため、交渉が有利に運ばない可能性が高いです。
片言英語がもたらすリスク
日常会話レベルなのにも関わらず、外国語でビジネスをやると、負債や在庫など思わぬ大きなリスクを背負ってしまう可能性もあります。
外国人との全てのコミュニケーションは必ず自分が直接するべきか?
ビジネスにおいては、相手の目を見て真摯に自分の言葉で英語で直接伝えたいと考えているビジネスマンも多いと思います。
もちろんビジネスにおいてだけでなく、「人と人との会話においては、拙い英語であっても、相手の目を見てじっくりと自分の言葉で相手と真摯に向き合ってビジネスを進めていきたい。」というふうに、考えていらっしゃる真面目な方も多いことはよく理解できます。
確かに人とのコミュニケーションは、通訳という仲介者を介して話すより、相手と直接コミュニケーションができるのであれば、それに越したことはありません。
しかしその場合は、大前提として、あくまでも言語レベルにおいて相手とほぼ同等レベルで、なおかつその外国語で自由に議論ができる関係性が確保されていなければなりません。
もしこの大前提が確保されていないのであれば、言葉の通じない外国人と拙い英語でコミュニケーションをとり、お互いの利害関係を調整しながら議論を進める必要のあるビジネス会話においては、そもそも全く話になりません。(特に相手が英語圏出身者でない場合は、なおさらです。)
話しが通じないだけならおそらく実害もないのでラッキーでしょう。
しかし、もし相手があくどい人間で騙す気満々でやってこられたら、赤子の手を捻るように、簡単に騙されてしまうかもしれません。
ブロークン英語は通じない
英語はブロークンで十分とかいう人がいますが、ブロークンの英語ではもちろん相手に言いたいことは正確に通じないので、結局は外国人と上手くコミュニケーションが取れません。
受験科目としての英語
日本人は長い年数学校で英語をかなり勉強していますが、その英語学習は入学試験のためのもので、そもそもコミュニケーションの手段として学んでいるものではないため、日本人は英語で外国人とほぼ全く話せないだけでなく、残念ながらビジネスレベルで英語を読み書きする力もほぼ全くない場合が多いです。
また、ブロークンの外国語を話す人によく見られる現象に、自分が話している外国語は文法的にめちゃくちゃであるにも関わらず、相手に十分に通じていると勝手に錯覚して思い込んでしまっているというものがあります。
こう言うと、「外国語を話すのに、文法文法と細かいことに気を使いすぎて気後れし、会話自体が思うようにできなくなるよりは、たとえブロークンの英語でも、文法的に間違っていたとしても、とにかく知っている単語でバンバン話した方が相手に気持ちは通じる。」という反論が聞こえてきそうです。
確かに文法文法と細かいことに神経を使いすぎて、言葉が出てこなくなってしまうということはあると思います。
しかし、だからといって文法や単語が間違っていようが、相手に上手く真意が伝わってなかろうが、ただただ自分が言いたいことを一方的に話して、相手に自分が言いたいことが伝わっていると勝手に思い込むのは非常に浅はかですし、相手にとっても大変失礼です。
またそれだけでなく、それらの発言を会社の代表のことばとして相手が受け取った場合、会社内で後始末をする部下たちにとってみると、非常に面倒で迷惑な話となります。
ひとつ例を挙げてお話ししましょう。
会社内に英語ができる人がいるとします。
その人は少なくとも社内では、一番英語ができるとされている人です。
その方がもし実用英語検定一級以上程度の実力がある方であればおそらく何の問題もないと思います。
しかしながら、規模の小さい中小企業では実力英語検定一級以上の力を持つ社員というのはなかなかいないのが現実ではないでしょうか?
なぜなら、実用英語検定一級以上の英語力がある人は、その英語力だけでおそらく大手の外資系企業や日本の大企業から十分求められる貴重な人材であるため、規模の小さい中小企業にはなかなか就職することはないからです。
そうするとどうなるか。
外注の英語通訳を雇うのは面倒だし高いコストがかかるので、結果的に社内で一番英語ができると認識されている社員が、海外との英語での交渉や折衝を行うことになります。
しかし、その社員は先に述べた通り、英語のプロが担当することは稀で、実用英語検定一級未満であることがほとんどであるばかりか、これまでいかなる英語検定試験も受けたことはないが、ただ学生時代に海外に少し語学留学をしていたので日常英語会話程度ならできる、といったレベルの人が往々にして受け持つことになります。
これは私のこれまでの通訳の現場でもよく目にした光景です。
というのは、イタリア語通訳を仮に外注で雇った場合でも、365日常に社内にいるという状況は非常に稀なので、イタリア語通訳がいない場面ではどうしてもイタリア人との社内でのやり取りは英語になるからです。
そうすると次のような状況が生まれてきます。
通訳を担当した社員が、ある日社内会議でこう言ったとします。
「私はこう先方に言いました。」
「こう伝わってるはずです。」
「こういう風に相手は理解しているはずです。」
「彼らもそういう風に思っていると思います。」
さて、この社員の言っていることは本当に100%信頼できることでしょうか?(もちろん人間的にではありません。笑)
また、 この社員の言っていることの真偽をダブルチェックできていた他の人は社内にいたのでしょうか?
もしいなかったとなると、一人の人が全てを抱え込み、海外との交渉や折衝の中身がどんどんブラックボックス化して行き、最悪の場合、状況が大爆発してからそれまでの無理を社内全体で共有することを余儀なくされます。
ここまで書くと、「あなたはさっきから実用英語検定一級程度の英語力なら良くて、それ未満だと英語を使ってビジネスをすることはできないと言っているようだけど、実用英語検定2級とか準1級とかでも大丈夫じゃないの?」という意見が聞こえてきそうです。
はっきり申し上げて、実用英語検定2級程度では英語でまともなビジネスと行うことは無理だと思います。
私も遥かむかし、大学1年の秋に実用英語検定2級を取得しましたが、その程度の英語力では外国人とのビジネスでは全く通用しないでしょう。
実用英語検定では、1級合格者が毎年少なかったためか、後に準1級も創設されましたが、将来英語を使って本気で仕事をしたいのなら、少なくとも実用英語検定1級の取得をめざす事はマストだと思います。
もっと言えば、その仕事のスタート地点に立つために身に付けることがマストな語学力をちゃんと習得していることを証明するためにも、実用英語検定1級の取得は必要でしょう。
つまり、外国語で仕事をするということを甘く見てはいけないといういうことです。
日本でも細かいビジネスマナーやビジネスレターの書き方があるように、海外でもその国ごとにきちんとしたビジネスマナーやビジネスレターの書き方があります。
英語にもイタリア語にも美しい文体とそうでない文体があります。
また、同じことを丁寧に表現する場合も、さまざまな言い回しや、日本の四字熟語や故事成句などと同様に、独特の決まったフレーズも無数にあります。
ただFacebookなどのSNSで知り合った趣味の同好会やサークルなどで、フランクに自己紹介したり短いコメントを書いたりするだけなら、全然ブロークンの英語や外国語で構わないと思います。
しかし、利害関係が絡む外国人とのビジネスを、それらと同等にとらえるのは全くおすすめできません。
片言の英語でも仕事はなんとかなっていると思っている人も多いかも知れませんが、それはまさにただ今のところなんとかなっているだけで、きちんと外国人と向き合ってレベルの高いイイ仕事をしているとは言えない場合が多いのではないかと思います。
自分でやるか外注で通訳を雇うか
外注の通訳を使うよりは、社長自ら自分で話した方が心が通じる気持ちが通じると考える人も多いかと思います。
それは非常に正しいと思います。
確かに直接目を見て相手とビジネスパートナーと話をする方が、心と心で気持ちが通じると私も考えます。
しかしながら、その話す内容がきちんと正確に伝わっていなければ、やはり感情も気持ちもきちんとは伝わりません
通訳を使うメリットとデメリット
外国人とのビジネスで、通訳を使うメリットとデメリットを、見てみましょう。
メリット
外国語で話したり聞いたりするストレスがないので、コミュニケーションがスムーズで楽になります。
会議やミーティングを効率化することができます。
その言語とそれを使用する人たちの国民性、文化的背景や特性を踏まえながら、的確な論議を進めることができます。
デメリットとそれらのソリューション
1.コストが高くつく(通訳を使うと経費が高くつくのは本当か?)
英語ができる社員を使うのではなく外注の通訳を別途雇うことになるので、少なくとも半日数万円以上のコストがまず間違いなくかかります。
しかし、通訳料を節約するため拙い英語で、英語が不得意な相手と直接交渉や折衝をしたがために、その数万円どころではない大きな損害を伴う問題が生じてしまうことが多々あります。
つまり、状況の進展図はこうです。
①プロの通訳は高いので、経費を節約するため英語で相手方と交渉を直接始める
⇓
②結局うまく意思疎通ができず、現場の状況が大混乱に陥る
⇓
③結局その混乱状況を正確に把握するために、経験と実力のある外注のプロの通訳を探す羽目になる
⇓
④そのプロの通訳と契約条件の交渉を短い時間で行う
⇓
⑤その通訳に現場に来てもらう
⇓
⑥混乱現場の現状をその通訳にまず説明する
⇓
⑦その通訳を介して結局相手方とまた一から話し合いを始めることになる
⇓
⑧膨大な時間と労働力とお金の浪費が繰り返される
このように、総合的な労働量やコストを考えると、最初からきちんとしたプロの通訳を雇った方が、最終的には楽で安くつく可能性があるのがお分かりいただけると思います。
私も実際このような現場に緊急で呼ばれ、急遽対処することになったケースがこれまで何度もあります。
最初からプロの通訳を外注で雇っていれば、社内の外国語に不慣れな社員を無理に巻き込んで煩雑で無駄な仕事を増やさずに、上記の⑥と⑦のたったの2ステップだけで済むのです。
2.通訳内容のブラックボックス化(イタリア語と英語の違い)
通訳内容が完全にブラックボックス化する可能性があります。
通訳内容が完全にブラックボックス化するとは一体どういうことでしょうか?
これは、「通訳が訳した内容を検証できる人がその場にいない場合、本当にその通訳が正しく訳しているのかどうか誰も分からないまま、会話が進んでいってしまうというリスクがある。」ということです。
もう少し具体的にお話をすると、例えばイタリア語が分からない日本人クライアントに、私が「このイタリア人は〇〇✕✕と言っています。」と通訳した場合、それを聞いた日本側の人は、私が訳した通訳内容が本当に正しいかどうかを検証することができないということです。
これは逆もしかりで、例えば日本語がわからないイタリア人のクライアントに、私がこの日本人は〇〇✕✕と言っています。」と通訳した場合、それを聞いたイタリア側の人は、私が訳した通訳内容が本当に正しいかどうかを検証することができないということです。
これは特にマイナー言語を使用しての通訳の場合に顕著になりますので、イタリア語もその中に含まれます。
英語の通訳を雇う場合であれば、社内や現場にある程度英語ができる人がいれば、通訳が訳した内容をある程度は確認することができるでしょうから、訳出内容の完全なブラックボックス化は避けられるかもしれませんが、マイナー言語の場合は、完全にブラックボックス化してしまう可能性があるのです。
3.当日現場に来てくれる通訳の本当の実力レベルの事前確認が難しい
通訳を急遽雇う場合、当日現場に来てくれる通訳の本当の実力レベルの確認は、当日までなかなか難しいかもしれません。
通訳といっても色々な種類の通訳がいますし、ピンからキリまで様々なレベルの通訳がいます。
それぞれの通訳の経験も皆違いますし、性格も違います。
語学の資格を持っている通訳もいれば、持っていない通訳もいます。
海外に数ヶ月だけ滞在しただけの通訳もいれば、数十年在住して仕事をしてきた通訳もいます。
訳出の早い通訳もいれば、遅い通訳もいます。
ほぼ一語一句逃さず正確に全訳する通訳もいれば、適当にはしょって訳す通訳もいます。
訳が直訳的で分かりにくい通訳もいれば、日本人にわかりやすい意訳が瞬時にできる通訳もいます。
日本人側に雇われていながら、なぜか外国人贔屓な訳をする通訳もいます。
大学で専門に語学を勉強した通訳もいれば、そうでない通訳もいます。
2.と3.のデメリットを回避する二つの方法
1.コストが高くても実績のある信頼できる通訳を使う
まず1つ目は、何といってもコストが高くても実力と実績のある信頼できる通訳を最初から使うということです。
通訳という仕事は、間違いなく通訳現場の場数をより多く踏んだ通訳の方が上手いです。
そして、一般的には経験が浅い人は通訳料を相場より低めに設定し、経験のある人は通訳料を相場より高めに設定している人が多いです。
コストをかけて依頼する側からすれば、もちろん安かろう良かろうが理想ですが、残念ながら現実の世界では、常にそうではあるとはいえません。
これはどの業界でも同じで、なにも通訳に限ったことではないでしょう。
つまり、”コストが高くても経験と実績のある信頼できる通訳を最初から使う”
これがまずすべての肝になることは、これまでの説明で十分おわかりいただけたと思います。
2.Protcollo(議事録)をミーティング毎に作成する
次に重要になってくるのが、Protcollo(議事録)を会議毎にきちんと作成するということです。
外国人との会議やミーティングの議事録を作成するのは大変な労力を要しますが、絶対に必要なものです。
まず両者が理解する共通の言語(通常英語を使用する場合が多い)で作成するのがおそらく最も望ましいですが、両者が英語を母国語としない国どうしの場合(例えばイタリアと日本)は、両者の言語で同じ内容を併記して両者がそれぞれにサインをするというやり方がよいでしょう。
しかし、この場合、「イタリア人は日本語が読めないし、日本人はイタリア語が読めないけど大丈夫?お互いが都合の良いことを書いちゃって、なんか問題になった時に、「ほら僕たちはこう書いてるだろ?」なんて言われちゃうんじゃないの?」と心配される人もいらっしゃると思います。
その場合は、是非こうしてください。
皆さんがお持ちのイタリア語通訳者リストから、十分な経験と実績がある信頼できる優秀なイタリア語通訳を雇って、すぐにProtocollo(議事録)のイタリア語と日本語の内容に齟齬がないかを精査してもらってください。
もし齟齬がないことが確認できれば問題ありませんし、万が一齟齬が見つかった場合はすぐにその旨を相手側に知らせて記載内容の修正を行ってください。
そうすれば何の問題もありませんのでお互い安心でしょうし、イタリア語通訳が帰った後は片言の英語で仕事を継続しても問題がないでしょう。
通訳が365日現場にいなくとも、このようにピンポイントでプロの通訳を効率的に使うことも可能です。
しかし、私がこのようにお話しても、
「いやー、Protocollo(議事録)をイタリア語と日本語で書くのはやっぱり不安だなー。」
「やっぱり共通言語の英語で最初から書いた方が、後から検証もしやすいんじゃないかなー?」
という考えが、どうしても我々日本人の頭にはよぎってきますよね?
はい、とても良く分かります。私もその日本人ですから。
そうすると、やはり最後はこうなります。
日本側は実用英語検定1級を次の試験で頑張って取り、イタリア人にもそれに匹敵する英語の語学力を同時に習得してもらい、会議があるごとにProtocollo(議事録)を最初から完全な英語のみで書き、その下にイタリア側の責任者と日本側の責任者がサインをするという方法を取るということです。
いかがでしょうか?
できそうでしょうか?
もし、これがちょっと厳しそうでしたら別の方法(最終代案)があります。
最終代案:
イタリア側と日本側が、それぞれの言語で同じ内容を併記し両者がそれぞれにサインをしたProtocollo(議事録)を会議があるごとに作成して行き、皆さんがお手元にお持ちのイタリア語通訳者リストから、十分な経験と実績がある信頼できる優秀なイタリア語通訳を定期的に雇い、Protocollo(議事録)のイタリア語と日本語の内容に齟齬がないかを適宜精査してもらうという方法です。
もし、この後者を選んだ場合で、仮にイタリア語の通訳者リストをお持ちでない場合は、ぜひ一度私(クロダ)までお気軽にご連絡ください。
メールアドレス: ariajapan@gmail.com
すぐに一番経験豊富で優秀なイタリア語通訳を派遣させて頂きます。笑
それでは、記事を最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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