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執筆者の写真Naoaki KURODA

【幼児クラス】子供がスイミングを嫌がる見落としがちな意外な理由とは

子供をスイミングの幼児クラスに通わせているが、子供がスイミングに行くのを嫌がって困っている人「保育園に入ったので、子供に全身運動をさせるためスイミングに通わせたいが、とにかく水を怖がって仕方がない…。幼稚園に入ってプール遊びが楽しそうなので、スイミングに行かせたら嫌がって大泣きしてしまった…。スイミングの幼児クラスで最初は良かったが、急に行きたがらなくなってしまった…。」

という悩みを持っていらっしゃる方にぜひ試して頂きたい方法をご紹介します。

本記事の内容

  1. 大人が考える子供がスイミングを嫌がる理由

  2. 子供がスイミングを嫌がる理由

  3. 一般的な解決法と大人が考えつかない意外な理由

1.大人が考える子供がスイミングを嫌がる理由

幼稚園や保育園にあがってすぐにスイミングスクールに子供を通わせたいと思う親御さんは多いと思います。なんせ東大生の約6割が小学校時代にスイミングに通っていたというのですから。

「賢さの象徴である東大生は小学生時代にどんな習い事をしていたのか、現役の学生174人(文系・理系半々)を調査している。 果たして上位にくるのは、スポーツ系(サッカー、野球、武道、体操など)か、文化系(楽器、バレエ、絵画、ダンスなど)か、勉強系(英語、そろばん、塾など)か……ランキングの順位は、ぜひ同誌を手にとって見ていただくとして、ここではダントツの1位だった項目について掘り下げよう。 1位は「水泳」だった。 実に、全体の60%の東大生がスイミングと答えた。174人中100人以上である(ちなみに2位の習い事をしていたのは47%)。」 *下記のPRESIDENT Online「水泳で頭が良くなる?東大生の6割が小学生時代にスイミング」より引用。 https://president.jp/articles/-/21527

しかし、スイミングに通わせたいと考える親心とは裏腹に、4~5歳の幼児にとってはスイングスクールのすべてが未知のものであり、なおかつ一日中べったりくっついているお父さんやお母さんと引き離されて、一人ぼっちで知らないコーチに水の中に入れられるというまさに不安と恐怖の連続のはずです。

そこで、スイミングを嫌がるわが子を見て、大人が考えるその理由には主に次のものがあると思います。

  1. 水が怖いからかな。

  2. 水に顔をつけるのが怖いからかな。

  3. お母さん(お父さん)と離れるのが嫌だからかな。

  4. コーチが嫌いだからかな。

  5. プールが薄暗いからかな。

  6. 水遊びがしたいのに、コーチにいろいろやらされて楽しくないからかな。

  7. 根性がないからかな。

2.子供がスイミングを嫌がる理由

一方、子供がスイミングを嫌がる理由にはどのようなものがあるでしょうか。

  1. ただ水が怖いから。

  2. 水に顔をつけるのが怖いから。

  3. お母さんと離れるのが嫌だから。

  4. コーチがなんか嫌いだから。

  5. プールが薄暗いから。

  6. レッスンに遊びがなく楽しくないから。

  7. スイミングが嫌な理由を正確に言葉で親に説明できないから。

3.一般的な解決法と大人が考えつかない意外な理由

このように比べてみると、最後の7番の部分を除いては、大人が考える理由と子供が感じている理由はそう乖離していないことがわかります。

1番から6番までの親子共に共通する問題の簡単な解決法としては、以下のものが挙げられます。

  1. お風呂や家族と一緒に行くプールで楽しく水遊びをして、怖くないことを少しずつ理解・納得させる。

  2. お風呂や家族と一緒に行くプールで楽しく水遊びをして、怖くないことを少しずつ理解・納得させる。

  3. 見学ルームからずっと見ていてあげる。

  4. コーチを替える。それが無理ならスクールを替える。

  5. これは施設の問題なので慣れるしかない。

  6. できれば幼児クラスは優しい女性のコーチで、ただレッスンさせるだけでなく、おもちゃなどで水の中で遊んで楽しむことも教えてくれるスクールを選ぶ方が小さい子供は楽しめて水が好きになります。


問題はこの7番目の理由です。

大人の側は、わが子が根性がないからだと思ったりして、泣いてもわめいても無理やりでも行かせるというスパルタな人もいると思います。

そしてその結果、「子供もあきらめて通っているうちに色々なことを自分で克服でき大きく成長しました。」となり、無理やり行かせたのがよかったんだというハッピーエンド結論に到達する人もいると思います。

が、その一方で、スイミングがとことん嫌になってしまい、残念ながらやめてしまう子供たちもおそらくたくさんいるのではなかと思います。

そこで注目したいのは、子供の側の7番目の問題です。

4~5歳の幼児は、まだしっかりお話ができない子供もたくさんいると思います。

そのため、大人が考える7つの理由以外に重大な理由がもしあっても、親にきちんと言葉で説明ができないという状況も考えられます。

もし、7番目の理由を子供が説明できたり親が想像できるものであれば、「親がいろいろ解決策を探って試してみる。」という方法で解決ができるでしょう。

しかし、実際は子供は嫌なことがうまく説明できず、「いやだー、いやだー。帰りたーい。帰りたーい。」といって泣きじゃくるだけで、親はもう連れて帰ることしかできなくなってしまいます。それが現実ではないでしょうか?

幼児には無色レンズのゴーグルがおすすめ

ここであるお話をご紹介したいと思います。

ある日、小学生時代に週7でとてもハードな選手養成コースに通っていて、過去6色のゴーグルを使った経験のある人が、

「幼児が使用する最初の水泳用ゴーグルは、色のついていない無色のものがいいですよ。」

「私は、青、緑、黄、ピンク、黒のレンズカラーのゴーグルを使ったことがありますが、ズバリ一番良かったのはこのどれでもなく、おすすめなのは無色(透明)レンズのものです。」

と、勧めてくれました。

その理由は、

  1. ゴーグルをつけた時と外した時の世界の色が変わらない。

  2. 水の中がよく見えて楽しい。

  3. コーチの口の動きや手の動きがはっきりよく見える。

  4. 色つきレンズだと、ゴーグルをつけた時と外した時の色の変化で目と脳が疲れてしまう。(レッスン中は意外とゴーグルの付け外しが多いです。)

  5. 視界に不安がないので、子供が教えてもらうことに集中できる。

  6. コーチ側からもその子がどこを見ているのか、どういう気持ちでいるのがわかる。

このアドバイスに従って、最初から自分の子供にもこの無色透明レンズのゴーグルをつけさせてスイミングにも通わせました。

もともと幼稚園でのプール遊びや、夏に初めて行った大きなプールでもとても楽しそうだったのをみていたので、スイミングに行くことにはそれほど抵抗はなかったようでした。

しかし、無色透明レンズのゴーグルを使用しだしてからは、さらに水の中が見えて「楽しい、楽しい。もっと潜りたい。」、「スイミングにいっぱい行きたい。」となりました。

元選手養成コース経験者の方が続けます。

「カラー付きレンズのゴーグルもたしかに見た目は可愛くて、子供が好きな色を選ばせたらスイミングが好きになるのでは、というはかない希望を持つ親御さんもいらっしゃると思いますが、残念ながらそれは違います。」

「室内でサングラスをかけたような状態で、慣れない水の中に入るのは、子供にとっては想像以上に恐怖感が増します。」

「ゴーグルをつけたときの色付きの世界と外したときの天然色の世界がゴーグルをつけたり外したりするたびに切り替わり、目と脳が疲れてレッスンにも集中できなくなります。」

「カラー付きのものも欲しがれば買ってあげてももちろんいいと思いますが、レッスンの時は、クリアレンズのものが望ましいです。」

「スイミングスクールは通常屋内式で、内部の照明も少し落とし気味で暗いところに、黒や他の色の入ったレンズのゴーグルをつけるとさらに暗くなってしまいます。これがさらに水に対する恐怖心をあおることになります。」

「そのため、本来なら教える立場のコーチこそ、クリアレンズのゴーグルを使用して子供たちといつもきちんとアイコンタクトが取れるようにしていくことが非常に重要だと思います。黒いレンズだとサングラスをして話しているようなものですから。」

つまり、幼児には無色レンズのゴーグルがおすすめなのです。


クリアレンズのゴーグルをスイミングスクールでもショップでもあまり見かけない理由

この無色透明(クリア)レンズのゴーグルですが、なぜか巷ではあまり売っていません。不思議なことにスイミングスクールでもあまり売っていません。

一般的な理由としては、そもそも扱っている大手メーカーが少ないからのようです。

そして、スイミングスクールには、契約のある特定のメーカーさんが通常ショップとして入っている場合が多く、それを勧めるように指示されている、もしくは、それ以外のものは勧められないようになっていることもあるでしょう。

また、受付の方に聞いても、受付の方は受付業務をしているだけで、スイミング経験のない人であることが多いため、的確なアドバイスができないこともあります。

他に考えられる理由としては、コーチ自身も下記の理由のために、無色透明なレンズのゴーグルの必要性を認識していない可能性があります。

幼少からスイミングを始めたとは限らない。

ただ根性論で育てられたため、すでにゴーグルレンズの色の選択に関する記憶がない。

無色は度付きだけだと思い込んでいる。

また、あまり見かけないので存在しないと思っている場合もあります。

しかしネットで検索すると割とたくさん出てきます。

その中で私が購入したものを一例に挙げておきます。


対象年齢:6才から12才対応タイプ とありますが、鼻あてのゴムは幅が調整可能ですので、幼児でも大丈夫です。

実際2年このゴーグルを使用してきた子供に、私の黒いレンズのスイミング用ゴーグルを今つけさせてみましたが、この反応でした。

「これ見えにくいんだよ!」

口も達者になりました。

また、ゴーグルのレンズにはたまに曇り止めを塗ってあげてください。

ゴーグルのレンズは非常に傷つきやすいので、曇り止めを塗るときは、説明書に従って丁寧に塗ってください。


ちなみに余談ですが、スイミングの幼児用の水着はかなり小さめです。2サイズ上くらいがいいと思います。

身長が100cmなら、110サイズではなく120がおすすめです。だいたい一年半ぐらいは使えます。

まとめ

子供がスイミングが嫌いになる意外な理由をわかって頂けたでしょうか。

人間が五感から受け取る情報のうち、約83%は目から受け取る情報だそうです。

ことばで事情を聞いたり伝えたりすることがまだ細かく行えない幼児期においては、目からの情報がその行動をさらに大きく左右しているはずです。

ただでさえ親御さんと離されて、知らないコーチに薄暗いプールの水の中に何度も頭まで浸けられる恐怖はとてつもないものだと思います。

大事な視界だけでもクリアにしてあげると、もしかすると一変してスイミング大好きになるかもしれません。

もし皆さんのお子さんがそうなってくれれば大変嬉しく思います。

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